股関節鏡の手術は、「1cm弱の小さな傷」で股関節を治療できる新しい手術です。4ミリのカメラを用いて治療を行うため筋肉などのダメージも少なく、手術後の回復が早いことが特徴です。また、小さな傷が2か所のみで治療が可能であるため、手術の傷はほとんど目立たないという利点もあります。股関節鏡手術は小さな侵襲で「股関節の痛み」を取り除くことができるため、「早期のスポーツ復帰や社会復帰」にとても有効な治療方法です。 東京医科大学整形外科では、股関節の痛みに対する「股関節鏡手術」を積極的に行っています。股関節痛に悩むすべての患者様が、それぞれが望む生活レベル・スポーツレベルに一日でも早く安全に復帰できるよう全力で治療を行っています。

股関節鏡にて治療が望める方

 ・脚の付け根に痛み(股関節痛)がある方
・股関節を曲げたりすると痛みがでる方
・股関節を動かした際に音や違和感などを感じる方
・股関節に変形があると言われたが、小さな侵襲での治療を希望する方
・股関節痛でパフォーマンスが発揮できないスポーツ選手
・原因不明の股関節痛がある方
・骨折などのけがのあとに、長引く股関節痛がある方
・小さいころに股関節の病気にかかり、現在股関節の痛みがある方
・バレエなどの股関節に負担のかかるスポーツをやっていて、現在でも股関節痛に悩んでいる方
・股関節の中にねずみ(遊離体)や腫瘍がある方 など

もっと詳しく知りたい方はこちら
股関節鏡とは?
股関節鏡の特徴
治療の対象となる疾患名
股関節鏡手術の実際
股関節鏡のための検査
フェモロアセタブラーインピンジメントとは?

外来診察から手術、リハビリテーションまで

【外来での診療と検査】
スポーツ外来、スポーツ・関節鏡外来にて診察を行っています。整形外科専門医による診察を受けたのちに、レントゲン/CT/MRIなどの検査をいたします(検査の詳細はこちら リンク)。レントゲンやCTによる検査は受診当日に行います。股関節鏡での治療の適応となる患者様は手術日を決定し、入院に備えて麻酔のリスク評価のために全身検査を行います。

 

【手術】
手術の前日までに入院します。手術の当日は食べたり飲んだりできないため点滴を行います。股関節鏡の手術は基本的に全身麻酔で行います。点滴からくすりを入れ眠った状態で手術をしますので、手術中の意識はなく特に苦痛を感じることなく手術は終了します。手当日からトイレなどへと移動が可能となります。

 

【入院期間】
手術方法によって手術後の入院期間は異なりますが、股関節鏡による股関節唇の簡単な処置であれば手術後1~3日後には退院が可能となり、早期の社会復帰も可能です。関節鏡により股関節唇の縫合や再建を施行したか方、軟骨形成術とよばれる軟骨の処置を施行した方は1~2週間の入院にて専門の理学療法士によるリハビリテーションが必要となります。

 

【退院後】
週2~3回の病院でのリハビリテーションが行われるほか、2週間に1回は主治医の診察が必要となります。リハビリテーションプログラムは病態や手術方法、スポーツ活動のレベルなどによって大きく異なりますので、個人個人に対してプログラムを作成します。遠方からお越しの方は、地元のリハビリテーション施設と連携して治療を行うことも可能です。

 

股関節鏡手術にて痛みの除去や軽減が期待できる方は、股関節の中に疼痛の原因がある疾患を持つすべての患者様です。私たちは、「股関節痛」で困っている方々すべてに対して小さな侵襲で治療ができる「股関節鏡手術」の相談を行っております。セカンドオピニオンも含め、東京医科大学整形外科までお気軽にご相談下さい。

外来について

股関節鏡手術にて痛みの除去や軽減が期待できる方は、股関節の中に疼痛の原因がある疾患を持つ すべての患者さんです。 私たちは、「股関節痛」で困っている方々すべてに対して 小さな侵襲で治療ができる「股関節鏡手術」の相談を行っております。 セカンドオピニオンも含め、東京医科大学整形外科までお気軽にご相談下さい。