2月22、23日に京都の国際会館にて第43回 日本人工関節学会が開催され、当科よりパネルディスカッション2題をはじめ、口演発表計4題、ポスター発表5題と2日間にわたり各会場で多くの発表が行われました。
冬の京都ということで外はかなり寒かったですが、学会場は所々熱い討論でヒートアップしておりました。個人的な印象としては周術期DVTに関する演題が多く、ランチョンセミナーでも2日間連続で組まれておりました。DVT治療において薬物療法が先行されがちな昨今ですが、DVT発生時期を考えると術中、術直後における徹底した足部運動など理学的療法の重要性を再認識させられました。
当科でも予防法についてまだまだ検討の余地がありそうです。続いて印象的だったのが、Metal-on-metal型THA(大径骨頭)における不具合の多さで、やはり金属摩耗粉による生体反応(ARMD, ALTRなど)や大径骨頭によるヘッドネックにかかる負荷の問題、機種デザインの問題などMOM使用には考えなければならない要素が多くありそうです。。。。新入医局員有田もセラミック(デルタ?)骨頭の前で頭を抱えております(写真1)。人生、相転移しないよう気をつけて下さい!!(報告者 石田)

【写真1】 学会場にて(左から高橋、有田、デルタヘッド)

【写真2】 学会場にて(左から有田、立岩、石田)

【写真3】パネルディスカッションにて発表(演者:石田)