1月24日(木)6時30分より京王プラザホテルにて年始恒例の東京医科大学整形外科学教室主催の西新宿整形外科懇話会が行われました。講演は福島県立医科大学医学部整形外科学講座教授 紺野愼一先生にお願いして「慢性非特異的腰痛の治療」についてお話しいただきました。山本謙吾教授座長の挨拶と演者紹介の後、講演は、慢性腰痛の基礎的な考え方をわかりやすく説明されました。特に、腰痛は慢性化すると腰だけでなく脳のドーパミンシステムに影響を及ぼしていること、腰痛の診断において、神経障害性疼痛、侵害受容性疼痛、心因性疼痛と理論上分類しながら治療を進めるが実際には混合している場合も多く複雑であり心理面などを包括的して、患者診断ツール(BPOP、 Pain-DETECT)などを使用して診断してゆく最新の知見が提示されました。また、整形外科のみならず、他科との連携が大切であることなど具体的な事例をあげて説明され有意義な講演でした。近隣の整形外科の先生のみならず、内科、ペインクリニックの先生に多数参加いただき、講演終了後には、東京医科大学医療支援センターの岩淵先生より、病診連携についてのご挨拶がありました。

懇親会は、普段より東京医大病院とご懇意にしてくださっている先生方、医局員、医局OB会場で質問しきれなかった先生達に多く参加していだき大変盛況でした。紺野教授が当科の宍戸准教授と同じ高校出身(県立福島高校)だということが判明し楽しい昔話も伺えました。今後とも、このような会を通じて東京医科大学整形外科が、学術の発展と地域の交流に役立てるよう尽力したいと思います。