今回平成29年1月から3月までの3ヶ月、私はミラノのI.R.C.C.S. Istituto Ortopedico Galeazziに短期留学に行ってきました。
この病院はGaleazzi骨折を報告した、ミラノ出身の外科医Dr. Richardo Galeazzi (1866-1952)の名を冠した病院です。
この病院はミラノ市の北西に位置し、整形外科、頭頚部外科、形成外科などの専門病院でベッド数は351で、14の手術室を持ち、年間7000件の手術を施行しています。
イタリア有数の整形外科病院で全国から紹介がきます。
ここの股関節班Zagra教授のもとで研修しました。
すでに60歳近い年齢で、イタリア語は話せず、初めての海外留学であり、不安と期待をもって行ってきました。
英語も堪能ではないですが、向こうも教授と一部DR以外、英語は堪能ではないので、一生懸命理解しようとしてくれるので通じ合えました。
またイタリア人は基本的に親切であり、快く迎えてくれて大変貴重な経験を積ませてもらいました。
イタリアは、日本の医師免許あれば、手術で手洗いして助手として参加できます。
手術日は縦に4-5件あり朝8時から、遅いと午後9時ぐらいまで続きます。
3ヶ月で100件ぐらいの手術に入りました。
イタリアでもトップクラスの整形外科治療と比べても東京医大整形は最新の治療をしていることが改めて認識出来ました。
また日本と違い、いろんな人種がいて、体型や宗教の違いもあり、それに対応することや、手術での細かい手技に関しては参考になることも多く、医師としても外科医としても、さらなる向上に繋げられたと思います。
また週末は休みであり、ミラノは古い寺院も多く、どこも世界遺産みたいなもので、アパートで休んでいる事は無く、イタリア語も勉強しながら、ミラノ中歩き回りました。
電車の切符の買い方も覚え周辺の地域も行きました。
自分にこんなにバイタリティーあるのも新たな発見であり、リフレッシュする事が出来ました。
若いドクターこそ大学病院に入局し海外に行って研究や臨床の経験をつんで、世界を感じてくるべきだと思いました。それが自分の発展につながり、さらに医局や大学そして日本の医療の発展につながります。
これから後期研修医となる先生方はぜひとも整形外科の医局に入局し海外で研修や研究を経験してください。
東京医科大学八王子医療センター 整形外科科長 佐野圭二
I.R.C.C.S. Istituto Ortopedico Galeazzi
Zagra教授のoffice Prof.Zagra(私の右)とDr.Pagnuzzat(左)
医局で研修医のDr Battagria(私の右)とDr Giovanni(左)
Zagra教授宅で山本教授と