舞台医学という言葉を初めて聞く方も多いと思います。 バレー、演劇、音楽演奏などの芸術活動に関連した運動を支援するための医学です。 日体大の武藤芳照教授のご尽力のもと整形外科、スポーツ医学で新しい医学の分野として発足して今年で3年目となりました。 3月19日、新宿京王プラザホテルにて東京医科大学整形外科学分野山本謙吾教授の主催で第3回の舞台医学研究会が行われました。 医師だけの発表だけでなく、現場の歌手や役者の方の参加発表のもとに運営されるというユニークな形態をとっています。 テーマは、「舞台医学における疼痛治療」でソーラン演奏者、 外反母趾や股関節唇損傷となったバレリーナの治療、オペラ歌手、歌舞伎役者の健康管理、女優演技と運動器の痛みについて大変興味深い講演が続きました。 「人には一人一人の舞台があって、もとの舞台に戻れるようサポートすること」との言葉が、武藤教授と松金さんのお話しの中で印象的でした。 質の高い医療が望まれる中、今後の医学発展の一躍をになうことが期待されます。