2016年11月11日、12日に大分県別府国際コンベンションセンターにて第44回日本関節病学会が開催されました。 当科からは山本教授をはじめ、関節班からは宍戸准教授、正岡、立岩、青木が参加しました。 15のシンポジウムを含め、合計で249題の発表演題がありテーマはリウマチ、脊椎疾患、人工関節等々多岐にわたるものでした。 特別講演は2演題あり、「口腔内細菌と歯科治療に伴う菌血症」と「関節外科医 が知っておくべき骨軟部腫瘍の知識」というテーマで改めて知識を深めることができました。 特に骨軟部腫瘍の講演では、腫瘍を専門に扱わない整形外科医が診断に難渋する腫瘍や生検の際の注意点をわかりやすく説明して頂き有意義でした。 会長招待講演では、リオパラリンピック陸上日本代表の中西麻耶さんより「あきらめない心」をテーマに、自身の怪我をどう受け止め、どのようなプロセスを経て障害を乗り越えたのかお話を聞くことができました。 事故からわずか2年で2008年北京パラリンピックに出場したことには本当に驚きました。 スポーツに限らず、継続することや不屈の精神で物事に取り組むことの大切さを感じる講演となりました。 私自身の発表テーマは「変形性股関節症患者におけるTHA前後での臀筋断面積およびCT値の計測法および変化量」でした。 高齢化に伴い、人工股関節全置換術(THA)の件数は今後も増加すると考えられており、術後の筋力回復を定量的に診断する方法についての研究を行い報告しました。 会場にいた先生方より、研究についての質問やアドバイスを頂くことができたので今後の研究に生かしていきたいと思います。 今回は学会へ初期や後期の研修医の先生たちを連れて行けなかったので、来年の関節病学会へは若手の先生と共に参加できればと思います。
文責 整形外科 青木真哉