第51回日本関節病学会が7月21-22日に東京の永田町で開催され、宍戸准教授、関先生、芝入の3人で参加し共に発表を行いました。
東京開催ということもあり、自宅から数十分で行くことができ、駅から近く、35度近くある暑い夏にはありがたい会場でした。会場もコンパクトで、移動もしやすく、ちょうどいい大きさだったので、議論もしやすかったです。主催の聖マリアンナ医科大学の先生方、ありがとうございました。
「関節病」という関節がテーマの学会なのでリウマチや人工関節を中心として、半月板疾患や化膿性関節炎など様々なジャンルの発表が集まり、視野の広い意見交換がされています。宍戸准教授が座長を務めていた人工股関節と脊椎アライメントに関するセッションも、股関節だけに目を向けず、脊椎アライメントを考えながら術前計画を立てるというglobalな目線で議論がされており、脊椎外科医の視点でも意見がされておりました。
今回、私は症例報告でしたが、関節病学会では症例報告における症例検討を積極的に行うため、ポスター掲示に加え口演会場での発表も行いました。更年期女性に発生した両側急速破壊型股関節症の症例報告を行い、自分の中では発症経過について頭の中で考察できていましたが、質疑応答では全く考えていなかったご意見を頂き、自身の経験にプラスになる議論をすることができました。医師として日々の勉強とたくさんの経験が自分を成長させてくれますが、学会ではなかなか経験できない症例や、自分よりも経験がある先生方の研究を聞くことができます。これからも多くの学会へ演題を出して議論を行い、発表演題は論文にして自分を成長させていきたいと思います。
芝入 雄一
今回の当科での発表演題
・シンポジウム:座長 宍戸 孝明
「脊椎アライメントを考慮したTHAを極める」
・一般口演
関 健
「股関節滑膜骨軟骨腫症に対する股関節鏡視下手術の治療成績」
・Case Report Session
芝入 雄一
「更年期女性に発生した両側急速破壊型股関節症の1例」