11月2日に中国の天津で、日本での脊椎、関節外科の治療と、最近の腰椎椎間板治療について講演をしてきました。中国の太平保険会社からの紹介で、中国で日本の医療を紹介するセミナーの一環です。日本と米国、中国に会社をもつ、HOPENOAH(日本国際医療交流センター)の仲介で行われました。

当日は、東京より少しだけ寒い気候でしたが、在住の保険加入者から500人以上の人が講演に参加していただきました。保険のオプションを使って海外で医療を受けられるものがあるようで、現在治療中の痛みや、疑問をもっている人が多いようでした。日本は高齢化社会となっていますが、高齢者はいろいろな疾患をもっている場合が多く、患者さんの状態は一様でありません。そのため手術だけでなく、安全性、診断、リハビリを含めたアフターケアーを重んじる医療文化があることを説明しました。

そのひとつとして、日本の病院では一人の医師の判断にゆだねることなく、パラメディカルとのきめ細かいケアー、チーム医療で治療を行うことで、客観性を高めている。外科医だけでは解決できない問題を、チーム医療としてカバーしていることを伝えました。講演終了後は、参加者の方々から個人的な痛みに関する質問をたくさん受けました。

天津の街は、高いビルと商業施設が立ち並び、中国の近代化発展を目のあたりにすることができました。いろいろな時代を経て現在を迎えている中国と日本ですが、医療を通じて暖かいつながりを持ちたいと思いました。